ログハウスの起源は遠く北欧に遡るとされていますがその時期や場所はいまだに謎となっています。近代の歴史としては1638年にアメリカのデラウエアに移住してきたスエーデン人によりその歴史が北米の開拓地に刻まれた事が知られてます。
日本におけるログハウスの起源としては「校倉造」が一般に知られており代表的建築物として天平勝宝年間(8世紀)の建立とされる東大寺の正倉院勅封蔵が有名ですが、この様式がどこから伝えられたのか、あるいはわが国独自の工法なのかは定かではありません。
現代の人間にとってログハウスの様に自然素材で囲まれた空間というのは精神的に最も贅沢で癒される空間なのです。それは工業製品が溢れた日常生活の中で触れる事の出来ない自然(森)の息吹に触れる事が出来、丸太の木肌が人間本来の自然に対する「守られたい」という気持ちを呼び起こしてくれるからなのです。
ログハウスは使用される原木の細胞内に多くの二酸化炭素を固定したまま住宅として長く利用する事が可能です。その事により、森は充分再生する時間を得、活性化し活発に光合成を繰り返し再びその体内に二酸化炭素を固定し酸素を大気中に生み出す事が出来ます。つまりログハウスは再び小さな森としてその役割を果たす事になるのです。
樹木は一定の湿度と温度のもとではその細胞内の含水率を一定に保とうとする性質がありログハウスにおいては室内が乾燥した場合は細胞内の水分を放出し、逆に湿度が高くなった場合には水分を吸い込んでくれるという理想的な自然の調湿作用を持っています。
樹木の細胞は多くの空隙を持っている為に熱伝導率が低くその分、断熱効果が高くなり、更に意外な事に耐火性も高く例えば丸太の表面にライターの火を近づけても着火する事はなく黒く炭化するだけです。又、最近は電磁波を通しにくい事も知られてきています。
近年多発する大規模地震においてもログハウスの被害は最小限と報告されており被害は地盤崩壊によるものに限定されています。ログハウスは部材断面が大きい為、部材強度に余裕があり木、本来がもつ粘り強さにより例え瞬間的に変形しても自分で元に戻ろうとする靭性を発揮してくれるのです。